THE OWN WAY
春木開(実業家)

「波に乗る人間と乗らない人間、波に気づかない人間がいて、たぶん僕は誰よりも早く乗るタイプ」
数々の事業を手掛け、展開する傍ら、今や伝説と化した「WHITE PARTY」、
インフルエンサーを生み出す国内最大級のオンラインサロン 「KAISALON」も企画運営する。
辣腕の実業家か、はたまた「究極の遊び人」か。
「他人軸でなく自分軸で、やりたいことを自由にできる人生を歩みたい」と春木開は語る。

人に嫌われることを恐れるのでなく、自分の人生を生きる

ドレスコードを白でキメ、海外を含め全国30カ所で開いた「White Party」でバズり、全国のパリピから崇められる実業家であり、「キャバ王」の異名も取る春木開。ネイルサロン、スワロフスキーショップ、高級スパの経営、パーティー主催、ドラゴンシャンパンの開発、美容クリニック経営…と数々の事業を展開し、資産は何億か、とまことしやかに噂される31歳だ。生まれは岡山県。普通科高校から神戸大学へ進学して経営を学ぶところまでは優等生的な経歴。ところが就活をしている3回生の時に急に方向転換し、起業を目指して大学を中退するところからが凡手の業ではない。「普通に電通や博報堂なんかに就職しようとしてたんですが、周りの人から『自由なのは今だけだ』とか、『好きなことは今のうちにしておけ』って言われて。なんか俺の抱いているイメージと違うなと。就職して自由な人生がないかもしれないと懸念を抱いたんです」。就職も決まりかけていただけに、大学の先生も母も彼女ももちろん全員反対した。「だからオレは決めた。みんなを見返してやろう。逆張りの人生を歩んでやろうとね」。学校を辞め、親とも縁を切って、彼女とも別れて、全部失ってのスタートを切る。
最初はとりあえず完全歩合でキャバクラ嬢のスカウトを始める。「信頼できる子がいたんです。お金を貯めてネイルサロンがしたいっていう夢を持っていて、すごくしっかりしてる。当時自分は進む道が定まっていなかったので、この子に出資してネイルサロンを経営しようと思ったのが最初の事業です」。その店の利益を基に、次はスワロフスキーショップ、そして高級スパを次々と手掛けていく。「起業する時に唯一付いてきてくれたやつが、飲食店やりたいって夢見てたんで、かなえてやるよって飲食店も始めました」。即断即決、即行動。一匹狼で突き進んでいるイメージが強いが、話を聞けば周りに常に多くの仲間がいる。人を大切にしてきたことでビジネスチャンスにもつながっている印象だ。仲間の店の売上増のために企画したイベントが、全パリピたちの伝説にもなっている「WHITE PARTY」だ。「どうせパーティーでたくさん開けるんなら、シャンパンも自分たちで作ってしまおう」と、『DRAGON & TIGER』のプロデュースを手掛ければ、ボトルの龍が「縁起物~~」とキャバクラ界で大人気に。現在東京・青山の美容クリニック『南青山HAABビューティークリニック』も、大事な後輩との関わりから生まれたビジネスだという。「よく遊んでるって言われるけれど、よく遊ぶ権利はよく働いた者にのみ与えられる権利」と豪語してきたし、毎日いろんなキャバクラに行ってシャンパンを開ける姿だけ見れば、確かに遊び人のキャバ王。けれど目的はシャンパンのPRであり、ブランディングであり、自分を高めるためでもある。「知らない人や、僕のことを理解してない人からしたら単なる遊びじゃないですか。『オレらが一生懸命働いてる金で毎日キャバクラ行きやがってー』なんて離れていった人もいましたね」。そんな切ないことも時にはあるのだ。

遊びが利益を産む思想とシステムを実現したい

面白いことを見つける嗅覚と、圧倒的な商売の才覚を発揮し、新しいことを次々と仕掛けていく春木。「ゼロイチ作ったら、任せるかバイアウトします。できあがったものに時間を使ってたら新しいものが産めないでしょ。こっちの利益捨ててでも、新しいことやりたいって性格なんですよね」といさぎよい。2019年には自身のブランディング、プロデュース手法や経営論をレクチャーするオンラインサロン『KAISALON』をスタート。12.3万フォロワーを稼ぐinstagramやtwitterでの彼の呟きが、「名言」として共感を集め、サロンのベースにもなっている。「とにかく楽しくポジティブに生きようっていうのがテーマです。金稼ぐことも大事ですけど、それより大事なことがあると思ってる。金持ってても幸せそうにしてない人も多いじゃないですか」。
プライベートな姿も明かす。「パーソナルな自分は、仕事でなければ飲まないですし、家に酒もないですし、マンガ好きだし。別に自分を作ったりしているわけじゃないから苦じゃないし、別に嫌われてもいいと思って生きてます」。心優しい一面もあり、昨年は売り上げの50%を自分が大好きなコアラのために、オースラリア森林火災に寄付するという「春木開ポジティブカレンダー」を発売した。さらに初の試みとして、6月に名言や海外各地で撮ったフォトを集めた書籍の出版が決まっている。「僕みたいな者でも、いろんな事業もしてこれたし、それなりに認めてくださる人もいる。僕だって、生まれた時から優位な位置に立っていたわけではないし、誰にでも可能性はあると思うから失敗を恐れず挑戦してほしい」。彼に憧れフォローし続ける人たちに送るエールや、人生のエッセンスも詰まっているに違いない。もっと自分の生き方を世間に伝えていきたいとYouTubeも始め、今後はメディアにもどんどん出て行くつもりだと話す春木開。遊び方にもとことんこだわってきた彼の最終地点はどこにあるのかと聞けば、「ドバイに住んで何かやりたいですね。同じお金と時間使うんなら」と、らしい回答が。「30年前まで砂漠だったんだけど、石油王たちが観光業始めたんです。世界一を目指してね。ニューヨークとかラスベガスの方がまだデカイでしょうけど、それを抜く気持ちでやってる心意気がいい。カッケー!!ドバイ!」。スケールの大きい夢と共に、47分の1の確立で選んだ故郷・岡山にも何かのカタチで貢献できればとも。「そのうちね」と茶目っ気たっぷりの笑顔で答えてくれた。

春木開


1988年生まれ、岡山県出身の実業家。22歳でネイルサロンを開業し、スワロフスキーショップ、完全個室の高級スパなど全国に複数の店舗を経営。約1万人を動員した『WHITE PARTY』の主宰者として公式テーマソングも制作。2019年にはオンラインサロン、YouTubeチャンネルを開設。2020年6月には書籍を出版予定と幅広い分野で活躍している。

編集者PLUG

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