岡山各所で撮ったこれらの写真を見て、貴方は何を思うだろうか。リアルではない非日常、突飛奇抜、作られた世界観。自分とは無縁だと退ける視線もあれば、潜在価値を読み取る眼差しもあるだろう。本誌は、アヴァンギャルドであることだけを肯定はしていない。「いなたい」カッコよさがあることも十分に理解している。そこで提唱したのが「Three Appeals with Style」というキーワードだ。装いが都市の景観に割り込み、そこに暮らす人の自己像を揺さぶる、その作用によって地域の輝きが増すことを期待している。街は舞台、主役は自分。誰もが自信とプライドを持って生きる様が、地域のプレゼンスを高め、私たちの暮らしをより素敵なものにしてくれるはずだ。
photography: Shinichiro Uchida (SUPC), Hair: Ryoma Ishimura (From_Rilie) Makeup: Yuka Kudo Stylist: Maruri Kawakami Model: Miyu
at OKAYAMA CASTLE
石村氏(Rilie)が今回のスタイリングで狙ったのは、「街の日常にわずかな違和感を差し込むこと」。〈普通ではない〉選択をする勇気があれば、誰にでも挑戦できるスタイルーーー普通と異質の境界を探りながらデザインが組み立てられた。その境界線上で構築されたヘアデザインは、モデルの内に秘められた独特の気配と、ノーブルでありながらも鋭利で宇宙的なニュアンスを感じる衣装の輪郭とが交錯したものだ。岡山城という歴史の層を背に、風景に浸食するように立ち現れたのは、心地よくも挑発的な〈違和感〉だった。














