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新連載:高校生のエチュード #01 / 明誠学院高等学校吹奏楽部
06 February 2026
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高校生をフィーチャーする新連載、スタートです。
岡山県内の高校生に、部活動での学びや経験が将来にどうつながるのかをインタビュー。
今回は部長を務める生徒に夢や目標を聞き、さらに 高校生94名を対象に就職への意識調査をしました。




#01. INTERVIEW
橋口真菜実
明誠学院高等学校 特別芸術コース 音楽系 3年 部長/トロンボーン



「責任ある行動」が何かを学んだ部活。

記念すべき連載第一回目にフォーカスするのは、明誠学院高等学校吹奏楽部で部長を務める3年生の橋口真菜実さん。中国地方を代表する名門として、全国大会の舞台に立ち続ける同部で部長を務める彼女に、部活での学びや自身の将来について訊きました。



—なぜ吹奏楽部でトロンボーンを?

楽器を嗜んでいた父に、小学校に入るタイミングで吹奏楽を勧められて入部を決めました。トロンボーンは、鍵盤もボタンも無く、スライドの長さだけで音程を探す繊細で複雑な楽器です。あえて難しいものに挑戦したいと思い、選びました。



—自身の演奏の「持ち味」は?

小学生の頃から変わらない、「真っ直ぐで突き抜けるように響く音」が、私の持ち味だと思います。周りから「音と性格が似てるね」と言われることも(笑)。何事も臆することなく、正面から向き合う性格が音にも表れているのかなと思います。



—部活動で学んだことは?

本音を伝えることの大切さです。強豪校ゆえに全国から個性的な仲間が集まる当吹奏楽部では、部員同士で意見が衝突することも少なくありません。私自身も、演奏の表現方法で先輩と対立していた事があります。自分の良しとすることを妥協して演奏はしたくなかったので、煙たがられても自分のベストだと思うことを訴え続けていました。その先輩には嫌われているなと勝手に思っていたのですが、卒業式の後、「一番好きな後輩だったよ」と声をかけてくれたんです。立場や考え方が違ったとしても、より良いものを目指すというゴールが共有できていれば、一番深いところでは分かり合えていたんだと実感したエピソードです。互いを受け入れる協調性も大切ですが、余計な遠慮や惰性を続けていても成長はありません。共に上を目指す集団の一員として、何が本当に責任のある行動であるかを学びました。



—あなたの夢を聞かせてください。

中学校の音楽教師になることです。私が当時受けた音楽の授業は、先生の話をただ聞くだけで、正直あまり楽しいものではありませんでした。これから音楽に触れる子たちに、「音楽って楽しい!」と思ってもらえる授業をしたい、それが夢の原動力です。特に吹奏楽の場合は楽器が高価なこともあり、興味があっても気軽には始められないといった現実があります。だからこそ、ある程度の器材環境があり、誰もが平等に受けられる学校の授業で、楽器の面白さや一緒に演奏する吹奏楽の楽しさも伝えていきたいんです。



—夢のために頑張っていることは?

夢を叶えるには〈努力〉と〈強い思い〉、そして〈運〉の三つが必要だと思っていて。私は日常の掃除や挨拶、困っている人に手を差し伸べるといった「小さな徳」の積み重ねで運を引き寄せられるように努めています(笑)。練習でみんなが疲れていたら、体操や筋トレを提案して雰囲気を変えたり、困っている部員をサポートしたり。世界的な奏者や他の分野でも、夢や目標を実現できる人は、自分のことよりも周りのために行動している人が多いのではないかと思っています。



—どんな大人になりたいですか

顧問の稲生先生のように、自分自身が音楽を心から愉しみながら、周りも巻き込んで一緒に喜びを分かち合える大人です。同じ音楽教師を目指す者として、3年間見続けてきたその背中に大きな影響を受けました。



—読者の方へメッセージをお願いします

当吹奏楽部は、全国大会に通算14回出場。全国大会で金賞に輝いた実績もあります。今年も頑張りが実り、全国の舞台に立てることになりました。ぜひ、私たちの演奏をお聴きください!






PROFILE

○橋口 真菜実(はしぐち まなみ)

明誠学院高等学校特別芸術コース吹奏楽系所属。幼少期から音楽が好きで、小学生時代には吹奏楽部に入部し、トロンボーンを担当。現在は明誠学院高等学校吹奏楽部の部長を務め、第73回全日本吹奏楽部コンクール全国出場決定。


HP. https://www.meiseigakuin.ac.jp/course/art/
INSTAGRAM. meisei_art_course





高校生の意識調査

夢や部活動に打ち込む一方で、進路や就職をどう考えてる?
“今どきの”高校生のリアルを知るために94名の高校生に就職に対する意識調査を行いました。



カノンの編集ノート


激情家のタクトが生むハーモニー

新連載「高校生のエチュード」は、部活動や夢に本気で向き合い、日々頑張っている高校生を紹介する企画です。《いまどき》と揶揄されることもある若者の「本気」と「一生懸命」な姿を読者の方に届けるんだ!!そんな自分の一途な思いでスタートしました(パチパチ)。
第一弾は、私の青春の舞台でもある明誠学院高等学校吹奏楽部。総勢94名の部員が参加してくれました。撮影当日、対面した後輩たちからの「おはようございます!!」という目の覚めるような挨拶で洗礼を受けます。うん、社会人になったからといって、この「元気」と「ハツラツ」さを忘れてはいけない。そう胸に刻んでいると、そんな生徒たちの活気を一人ではるかに上回る名物顧問「稲生先生(前ページ写真右端の男性)」が登場。撮影現場のボルテージが一気にぶち上がります。一度聞いたら忘れられない、独特なざらつきが心地いい声(桂ざこば師匠のような)は健在。還暦を過ぎているのに、全身から溢れ出るエネルギッシュなオーラで部員たちを鼓舞します。強豪校としての実力、部活動が養う礼儀礼節、全てはこの先生の熱き指導に支えられているんだ。今回の取材撮影で見た部員たちの姿が、それを証明していました。気持ちのいい挨拶や他者への気遣い、真剣な眼差しと全力で応えようとする姿勢。私も含めて、多くの大人が失ってしまいがちなものが、明誠学院高等学校吹奏楽部にはありました。それはたった一人の圧倒的な情熱が伝播することで生まれる、音楽を超えて「人を育てる力」でもあります。私も編集部にとっての稲生先生のような存在になれるよう、がんばります!
次回の高校は、、、まだ決めていません(汗)

岡田カノン

2003年、岡山生まれ。明誠学院高等学校吹奏楽部で青春を過ごし、就実大学人文科学部表現文化学科日本文学コースを修了。2025年春からプラグマガジン編集部に参加。等身大の視点で、高校生たちの真剣な今を伝えていきます!!



TO THE NEXT HIGH SCHOOL….

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