INTERVIEW
CAN NOT THROW AWAY-捨てられないもの-J-REXXX (レゲエ・ディージェイ)
17 March 2020
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「西海岸」で買った千円のライダース

自分が初めて注目されるきっかけみたいになった大会の前に、衣装として地元の古着屋で買ったんだ。 衣装になるかなってくらいの軽い気持ちだったけど、その大会をきっかけに音楽でメシが食えるまでになった。 気に入ったパッチやビョウで改造して、10年以上が経ったいまもヘビロテしてる一着。

「《レゲエDEE-JAY》として初めて出場した『RAGGA CUP(ラガ・カップ)』前に、地元の古着屋“西海岸”で買ったんだ。大会の衣装にしようと思ってね。当時はお金も無いし、値段はたったの千円(笑)。大会の初代優勝者になれて《レゲエDEE-JAY》としてスタートできた、自分にとっていわば縁起物でもあるかな。それ以降、音楽で食えるようになって、お金もそこそこに手に入って好きなものを買えるようになったけど、このジャケットだけはなぜか捨てられないままずっと眠ってた。ある日捨てるつもりでふと手に取ったときに『これ改造できる』とひらめいて。ビョウ、ペイントを施してカスタムしたんだ。それからは一番のヘビロテになったよ。近所のコンビニに行くときも着てるくらい。小学生の頃、地元の岡山県津山市ではパンクが流行ってた。俺自身はそれほど音楽に染まってもなかったけど、授業中に隣の小学校から先輩が遊びに来てさ、そのスタイルがめちゃくちゃカッコよくて、ものすごい衝撃を食らった。でもガキだからさ、真似したくてもお金がない。自分のベースはレゲエだけど、ファッションのルーツはパンク。ガキの頃に叶わなかった憧れが、スタイルをミクスチャーさせているんだと思う。今後はもう一つ二つ、上のフィールドに上がりたい。自分の最大の売りはやっぱりライブ。装いと一緒でジャンルを決めつけず、いろんな人達とリンクして、ステージで可能性を広げていきたい。たった千円のジャケットでも、お金には代えられない価値に高めることができる。音楽も、人生も同じだと思うんだ」。

○J-REXXX (レゲエ・ディージェイ)
岡山県津山市出身・東京在住。パンクロックからレゲエに目覚め、2007年に開催された〈RAGGA CUP(ラガ・カップ)〉で初代王者となり、 「レゲエDEE-JAY」としてキャリアをスタート、続いて2011年に〈ROAD TO 横浜レゲエ祭〉で優勝を果たし、世間に存在感を知らしめた。2019年7月には 待望の4thアルバム「MONSTER」をリリース。喜怒哀楽を全身で表現するステージングで全国を巡り、レゲエのジャンルを超えた衝撃を与え続けている。
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