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地域と企業、そしてアスリートが手を携えることが、 野球の未来をつくっていく。
19 April 2024
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「地」のつながりに 「縁」がひろがる。

—廣畑選手を応援するようになったきっかけを教えてください。

大三商行代表取締役社長石川和重(以下石川)〉入団された当初から、絶対応援したいと思っていました。当社の創業地である玉野光南高校出身で、なおかつ拠点がある千葉ロッテマリーンズの選手ですからね。玉野光南高校田野昌平監督にお願いしてロッテ球団の窓口の方をご紹介いただきました。スポンサーという立場でのつながりが、今回の野球教室開催として実現にも繋がりました。貴重なオフシーズンの時間を割いていただいて、廣畑選手にはとても感謝しています。

千葉ロッテマリーンズ 廣畑敦也投手(以下廣畑)〉正直なところ、ずっと野球しか頭になかったため地元企業のことはあまり詳しくなく、初めて知った企業さんです。今回こうやって呼んでいただけて、すごくありがたいなと感謝しています。小中学生対象ということで、気負いなく楽しくできました。岡山弁丸出しで(笑)。

石川〉親近感を感じられて、参加者の小中学生も楽しそうでしたね。

廣畑それはよかったです。野球を始めたのは香川でしたが、高校と社会人と、野球人生の大半を岡山で過ごしているので、ルーツとも言える場所で関わることができてとても嬉しいです。今回のイベントを企画した岡山ドリードクラブ代表の藤原さんも中学生時代からお世話になった方。田野監督も父の同級生で、野球への思いが強く、熱心に指導してくださいました。今でも遠慮なく「今日あかんかったな」と電話があります(笑)。野球人生の大事な時期を〝アツイ〟方々に見守っていただけたことは、プロ野球人生においても勝負の「ここぞ」という瞬間に大きな支えとなっています。試合以外の部分でも、人間形成に大きな影響を与えてもらいました。社会人野球の時代には、仕事でも誰よりもがんばることを心掛けました。そして挨拶や礼儀を大切にしました。野球人である前に企業人として人間力を高めることの大切さを学びました。今の自分の礎になっています。

石川〉気候的な違いはコンディションに関係しますか?

廣畑かなりあると思いますよ。千葉は太平洋側に位置しているせいか、風や肌に感じる空気感が違います。「やっぱり岡山の天気は穏やかだなあ」とつくづく思いました。空気感は自分に合ってるのではないかと、帰ってくると実感しますね。

—廣畑選手を応援するようになって会社は変化しましたか。

石川〉千葉は支店と工場を備える大拠点ですが、地域柄マリーンズファンがとても多いんです。会社がマリーンズを応援する、ということで元々よかったチームワーク力や就業環境がとても向上したのを肌で実感しています。挨拶代わりにマリーンズの話で盛り上がっています。仕事だけではない、コミュニケーションの効果が生まれているように感じます。

—野球から得られる「人生の学び」とは。

石川〉中学生時代に野球をしていただけで、野球で何かを成し遂げたわけではありません。それでも、私にとっては人生の中ではとても大きなウエイトを占めています。「高校野球マニア」でもありますしね(笑)。野球は観ている側にも大きな影響を与えてくれる珍しいスポーツだと思うんです。感動を与えてくれるだけでなくモチベーションも高めてくれる。野球のない人生なんて考えられないほど、大切なものをもらえていると思っています。

廣畑これまで野球しかしてこなかった、と言えてしまう恵まれた人生を送ってきました。僕の場合は大切なことすべてを野球を通して教えてもらったと思っています。ものすごく厳しい指導ではありませんでしたが「日本一の挨拶をしよう」と挨拶の徹底をまず、指導していただきました。それから、目上の方への礼儀や言われたことへの対応の速さなど、社会人時代に企業で仕事に従事していた際、それからプロになってからも、大事なことを学ばせていただいたと感謝しかありません。プロの世界は競争が激しく、監督やコーチの目に留まらなければ一軍に呼ばれない。わずかな力量の違いが関係してくるため、人間力も大切なのではないかと思っています。技術は練習すれば身につくものですが、人間力は一朝一夕でつくれるものではありません。野球しかできない、野球以外は未熟、で満足していたら、結局自分の人生に返ってきてしまうのではないかと考えています。


岡山出身のアスリートが 地域の原動力になる

—岡山出身のアスリートが 地域の原動力になれる。岡山の野球を取り巻く環境についてどう思われますか。

石川〉硬式野球ができる《場所》が激減していると感じています。広大なスペース確保や防護ネットの必要性も要因となっていますが、これが野球人口減少加速化を招かないようにしなければいけないと思います。廣畑選手は中学時代は学校の野球部でしたが、生徒数が少ない地域では1つの中学校だけではチームが組めず、複数校の混成チームを編成しないと試合が出来ない状況です。また、指導してくれる先生も業務が多忙で、部活動の指導も大変です。野球を楽しめる場所の環境整備と、企業や地域ボランティアが学校と連携して指導体制を再興していくことが大切だと思います。

廣畑「もっと野球をやりたい」と思ったとき、環境は大きな問題となるでしょうね。建物も増えているし、キャッチボールすら禁止されている場所も多い。僕が子どもの頃からすでに野球ができる場所は限りがあったように思います。どうにかしたいと思っても、個人レベルではできないことが多く、ジレンマを感じています。地域や企業が立ち上がって、個人が支えていく体制があればいいのではないでしょうか。大三商行さんみたいに手を挙げてくだされば僕たちも手伝うことができます。呼ばれれば協力したいと考えているアスリートは多いと思います。 僕は地域に育てていただいた恩もあるし、出身地の皆さんから応援もしていただける。地域とのつながりはとても大切だと思っています。今日、こうした機会をつくっていただけたことに感謝すると同時に、これからも何らかの形で地域スポーツを盛り上げる手助けをしていきたいと思っています。


—岡山のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

廣畑僕自身、本当に岡山の熱い野球ファンに支えていただきここまでがんばってこれたと思っています。地域問題も野球人口の問題もありますが、これから岡山出身の選手がどんどん活躍することで、野球人気も高まっていくかもしれません。ドジャース山本由伸という、岡山出身のメジャーリーガーが誕生しましたしね。僕はあそこまで到達できるかはわかりませんが、活躍するアスリートが増えていくことは、地域が元気になれる原動力だと思います。僕も、これからも地域を元気にできる存在としてあり続けたいと思っています。そのために今年の目標としては、まずはリーグ優勝に貢献すること。歌って踊れる野球選手…はひとまず置いといて(笑)、信頼される投手として地位を築くことが目標です。

石川〉ご結婚されたし、今年はぜひ優勝、そして日本一になってください。応援しています。

廣畑心機一転がんばります!

PLOFILE
廣畑 敦也(ひろはた あつや)/1997年12月岡山県倉敷市生まれ。千葉ロッテマリーンズ所属のプロ野球選手(投手)、背番号30。玉野光南高校から帝京大学を経て三菱自動車倉敷オーシャンズに所属、2021年ドラフト3位で入団。多彩な変化球を操り、主に救援投手として活躍中。2023年までの2年間通算での登板数38試合、1勝2敗2ホールド、防御率5.10。趣味はコーヒーとギター弾き語り。



株式会社 大三商行 COMPANY INFO

期待以上を叶える挑戦。 木材の可能性。その先へ

1950年の創業から70余年。山林経営からスタートした大三商行は、「木材のプロ」として時代と共にしなやかに業容を変化させながら、今日まで着実に成長を遂げてきた。創業の地である岡山をはじめ、関東一円への供給拠点となる千葉、そしてスギ素材生産量日本一である宮崎の3拠点を構え、国内のニーズをカバーしてきた。さらに木材調達や製造、構造計画から機械加工、建設工事まで、木造建築をトータルでサポートできることを強みとしている。
「商いとは、人と向き合うことに本質がある」。 事業の核には常に《木》があり、さらに《木》を通して《人》の繋がりを紡いできた。誰よりも真面目に、どこよりも丁寧に。全員がプロとしての矜持を持って眼前の課題に立ち向かう。

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本社 岡山市北区下中野708-111 tel.086-246-5241
岡山事業部 玉野市田井3-32-1 tel.0863-31-3151
宮崎サンテック事業部 宮崎県日向市日知屋耳川17062-2 tel.0982-53-8568
千葉支店 千葉県市原市八幡北町2-11-1 tel.0436-41-0355

ファジアーノ岡山、千葉ロッテマリーンズの廣畑敦也投手、サッカーJ3テゲバジャーロ宮崎など、様々なスポーツの応援を通して、地域とスポーツの発展をバックアップしている。

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