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デニムが紡ぐアート展『SETO INLAND LINK』
25 September 2023
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2023年10月7日(土) 〜 9日(月・祝)の3日間、岡山県倉敷市美観地区にて、デニムにまつわるアート作品を展示した展覧会『SETO INLAND LINK (セト インランド リンク)』がデニム製造加工会社 癒toRi18と実行委員会により開催される。

同展のコンセプトは『“デニム”が紡ぐ多様な個性』。

着用者が使い込むことでそれぞれ違った風合いや表情を生み 出し、その色濃く反映される個性を「味わい」として歓迎してきたデニム。そのユニークな素材を使って、世界で注目されている アーティストやクリエイター、デニム職人、岡山県内の専門学生、放課後等デイサービスに通う小学生児童等が参加して作品を発表する。作品は美観地区内にある3つの会場(児島虎次郎記念館、旅館くらしき、倉敷物語館)で展示予定。



■主催者からのメッセージ
私達は、デニム加工はアーティストが白キャンバスに絵を描くのと同じ、クリエイティブな活動であると考えています。児島のデニム加工の魅力は 技術力が取り上げられることが多いですが、その本質にあるのは、職人達の多様な個性が生み出すアイデアと表現力。その魅力に焦点を当て発信する ことで、その価値に共感するクリエイティブマインドのある次世代の担い手にデニム産業に興味をもってもらいたい。そして彼らと共に、倉敷・児島の デニム産業を更に発展させ、「個性」と「多様性」がもたらす、創造的で豊かな地域づくりに貢献していきたいと考えています。お互いの個性を応援 する事。それこそが、地域に新しい可能性を生み出す力です。SETO INLAND LINK が 他者の個性に気付き、理解するきっかけとなるように。



多様な形式で展開されるエキシビジョン、ワークショップなど、特別なプログラムをぜひ会期中に体験しよう!



【予定されているプログラム】

EXHIBITION-1:ヴィンテージ×リプロダクト

ヴィンテージデニムアドバイザー藤原裕が選定した総額1500万円を超えるヴィンテージデニムと、デニム加工会社 癒toRi18の職人達により それらを再現したリプロダクトデニムの展示。それぞれのヴィンテージデニムの特徴を再現する為のノウハウやテクニックも特別公開。 また、藤原氏と親交が深く、自身もヴィンテージデニムコレクターとしても知られる今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS)氏の所有する ヴィンテージデニムも展示予定。
会場:児島虎次郎記念館

藤原 裕 | フジハラ ユタカ
原宿の老舗古着屋「BerBerJin(ベルベルジン)」ディレクター。店頭に立ちながらも、 ヴィンテージデニムアドバイザーとして多岐にわたりデニム産業全般に携わる。 コアなマニアからの信頼も厚い、近年ヴィンテージブームの立役者。自身が配信 するYoutubeの総再生回数は480万回を超える。 https://youtube.com/c/v-d-a-f-501xx

今市 隆二 | イマイチ リュウジ
三代目 J SOUL BROTHERSのボーカルを務める一方、2018年1月からソロプロジェクト を始動。オリジナルアパレルブランド 「RILY」 も展開している。ファッション誌で 自身のヴィンテージデニムの連載企画も掲載されるなど、ヴィンテージ デニム好きとしても知られている。 https://www.ldh.co.jp/management/imaichi/


EXHIBITION-2:デニム×人との距離感

韓国出身の男性ダンスヴォーカルグループ SUPERNOVA(超新星)のゴニルによる新作のエキシビション。
会場:旅館くらしき

GEONIL | ゴニル
韓国の男性ダンスヴォーカルグループ ”SUPERNOVA (超新星)” として活動する他、ドラマ・ミュージカル等の俳優活動や、 アート制作にも精力的に取り組んでいる。2014年秋に念願の個展を開催し3日間で約3千人が訪れ、新たな魅力を披露している。 2023年春には 代官山蔦書屋で13日間にわたり「PARK GEONIL EXHIBITION」を開催。 同時に行われたTALK EVENTもチケット即完売と話題を集めた。


EXHIBITION-3:社会の課題×アートの力

作品の制作や活動を通して、社会課題と向き合っているアーティスト2名による作品展示。作品に使用する素材は参加加工会社の商品製造 過程で生まれた廃材を主に使用。
展示会場:倉敷物語館

LINK-1:アートが引き出す 子どもたちの可能性 ~大切なひとのために作る服~

Courtesy of International Talent Support
Photo_Anne Yano

放課後等デイサービス「パントーン・フューチャー・スクール」に通う小学2年生から5年生 の児童8名と、精神科の看護師としての経験を持つアーティスト津野青嵐による『大切な人の ためにつくる服』をテーマにした合同作品。子ども達が想い浮かべる、お母さん、アイドル、 ペットのカメなど様々な大切な人に着てもらいたい服を、子ども達の「やってみたい!」と いう気持ちを大切に、共に探求しながら作品を制作。今回の展示では、子ども達が作った服を 着た「大切に想われている人達」が集う様子を、作品の制作空間の再現とともに表現。


津野 ⻘嵐 | ツノ セイラン
1990年生まれ。看護大学を卒業後、精神科病院で約5年間勤務。病院勤務と並行して 「coconogacco(ここのがっこう)」で学ぶ。2018年、欧州最大のファッションコンペ ティションInternational Talent Supportにて日本人唯一のファイナリストに選出され、 3Dペンで作った服が注目される。2019年10月より“当事者研究”発祥の地である北海道“ 浦河べてるの家”(精神障害当事者等の地域活動拠点)へ勤務。2021年10月より東京工業 大学修士課程入学。伊藤亜紗教授の研究室で学びながら、「ファット」な身体との付き 合い方を、衣服の共同制作を通して研究中。https://www.instagram.com/seirantsuno/

パントーン・フューチャー・スクール
発達に遅れや不安のある小学生から高校生までのお子さんを対象とした、 放課後等デイサービス。子どもたちひとり一人の『できる』を育み、そして 伸ばしていくことを願いとしている。経験や交流を通じて将来の自立や就労に 向けたステップアップに繋げていけるような環境を提供。http://pantone-fs.com/



LINK-2:襤褸の晴れ着

デニムの廃材などを加工した赤い襤褸(ぼろ)の ドレスを制作。 手元に十分な資源がない時代に、人々 が破れた布を丁寧に補修、加工するなどし大切に着用 していた襤褸。歴史的に青い色ばかりだったこの衣服 を赤色で染めた布を使うことで、“晴れ着”として 再創造し「現代の襤褸」として表現。


八木 華 | ヤギ ハナ
1999年東京都生まれ。都立総合芸術高校 卒業後、「 coconogacco(ここのがっこ う) 」で学ぶ。2017年、新人ファッショ ンデザイナーの登竜門・装苑賞ファイナ リスト選出。2018年、第19回グラフィッ ク「1_WALL」審査員奨励賞(保坂健二 朗選)を受賞する。2019年、欧州最大の ファッションコンペティション
“International Talent Support”(通称ITS)ファッション部門の ファイナリストに最年少19歳で選出。主な展覧会「fragments」 (2021年/art space traffic [東京・自由が丘])、「seam」 (2021年/I SEE ALL[大阪・船場])など。 https://www.instagram.com/hannah.yagi/


EXHIBITION-4:デニム職人の技術力×学生の表現力

児島に拠点を構えるデニム加工会社3社と、岡山県内の学校3校をそれぞれマッチング。 加工会社が誇る技術を学んだ学生が、その技術を用いて新たなデザインを生み出し作品を 制作。作品に使用する素材は参加加工会社の商品製造過程で生まれた廃材を主に使用。
展 示 会 場:倉敷物語館
生地/技術提供: 癒toRi18株式会社、株式会社WHOVAL、美東有限会社
デ ザ イ ン: 倉敷市立短期大学、倉敷ファッションカレッジ、中国デザイン専門学校

ONLINE EXHIBITION:KURASHIKI TOUR by POGGY

セレクトショップのディレクターやバイヤーとして国内外で様々な価値あるものに触れてきた、今はファッションキュレーターとして活動 している小木”Poggy”基史。彼が選定した、世界に発信すべき倉敷の魅力的なモノや場所、コトを紹介したムービープログラム。 オフィシャルホームーページでの公開。

小木“Poggy”基史 | コギ ポギー モトフミ
ファッション キュレーター。1997年、ユナイテッドアローズに入社。2006年にリカー、ウーマン&ティアーズ、2010年にユナイテッドアローズ& サンズを立ち上げる。2018年に独立。渋谷パルコ内の2Gのファッションキュレーターや、Levis® Made&Crafted® ×POGGYTHEMANコレクション、 JIMMY CHOO / ERIC HAZE curated by POGGYコレクションを世界で発売するなど、活動は多岐に渡る。


WORKSHOP:みんなで紡ぐデニムのアート

アダストリアが運営する岡山県内全店舗(12ブランド18店舗)にて、来店されたお客様とショップスタッフ が参加し、色とりどりのリボンに生まれ変わった残反をデニムのキャンバスに結びつけ作品にしていく、 大人から子どもまで参加できるアートワークショップを開催中。展覧会当日は倉敷物語館に制作中の作品を 移動し、SETO INLAND LINKに来場されたお客様と共に作品を完成させる。

株式会社アダストリアは、「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」など、グループで30を 超えるブランドを国内外で約1,400店舗展開するカジュアルファッション専門チェーン。2023年に創業70周年を 迎え、「Play fashion!」のミッションのもと、人と情報が行き交うオープンなコミュニティをつくり、新たな価値 を生み出す“グッドコミュニティ共創カンパニー”となることを目指している。http://www.adastria.co.jp/





<開催概要>
名称:SETO INLAND LINK (セト インランド リンク)
日時:2023年10月7日(土)〜9日(月・祝)
時間:7日(土)8日(日)9:30~20:00 ※旅館くらしき~19:00
会場:児島虎次郎記念館、旅館くらしき、倉敷物語館
URL:https://s-inlink.com/
料金;無料

主催:癒toRi18株式会社
共催:ARIKA株式会社、株式会社BerBerJin、美東有限会社、 株式会社WHOVAL
後援:倉敷市
協力:旅館くらしき、中国デザイン専門学校、 倉敷ファッションカレッジ、倉敷市立短期大学、 株式会社アダストリア、パントーン・フューチャー・スクール
演出・製作:ourness
展示企画:亜洲中西屋(ASHU)

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