INTERVIEW
職人魂 -受け継がれていく塗装技術-
22 April 2021
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何十年もその道を極めたからこそ完成する美しく、
見る者を唸らせる塗装。
高い技術力と専門知識が必要とされる塗装業界に身を置き
緻密且つ正確な手仕事で人々を魅了する匠を紹介する。

忘己利他の精神を仕事に宿す

倉敷市玉島を拠点に塗装業を営む松岡塗装。創業50年の歴史ある会社の三代目取締役社長を務めるのが小野さんだ。小野さんが塗装の道を歩み始めたのは19歳のこと。高校を卒業後、一度足場職人の道へ進んだが、同じ現場にいた塗装職人の素晴らしい技術力に魅了され、自分もこの道を極めたいと一念発起し、塗装職人を目指した。その後、紆余曲折がありながらも松岡塗装に就職し早20年が経つ。「壁を塗る前に仕上がりイメージを自分の中で明確に持ち作業に入ります。プロとしていかに早く美しく仕上げられるかが勝負。体や手足の動かし方ひとつで作業効率が格段に早くなるので、そこは意識して仕事をしています。」近年、建設業界の人手不足が深刻化する中で、塗装業界もその問題に直面していると話す小野さん。「私にも塗装職人を辞めたいと思っていた時期はありました。汚れるし、体力がいる仕事なので。しかし歳を重ねるごとに、その苦がプライドに変わったんです。今ではこの仕事に誇りを持っているし、今後、後継者育成にも積極的に取り組んでいきたいと思っています。私の座右の銘になっている忘己利他という仏教用語があるのですが《自分のことを忘れ、他人のために生きる》という意味で、仕事をする上でとても大事な考えだと感じています。若い頃は自分のために仕事をしていたのですが、そうしているといずれ頭を打つ時がくる。今までやっていたことが通用しなくなるタイミングがくる。その時に自分のためではなく、人のために尽くす仕事を、人生を送ろうと考えをシフトしました。仕事をする上で大切なのは、人と人との繋がりや信頼関係。人のために尽くせば、視野や仕事の幅が広がり、人が自分の周りに自然と集まってくる。回り回って自分の人生が豊かになるんじゃないかなって思ってます。」塗装業は人と繋がるためのツール。お客様の要望に真摯に向き合い、塗ってきた建設物の数だけ、人生が豊かに彩られていく。

今回、塗装に使用された塗料は「エターナルアース・テラ」という塗り壁材。小野さん曰く、乾きが早く、少量でも凄く伸びて塗りやすく、扱いやすい塗料だそうだ。誤って床やカーペット、服などに塗料が付着してしまっても、お湯で簡単に洗い流せるところも嬉しい。

◎小野 啓紀/1981年倉敷市出身。岡山県立水島工業高校 建築科を卒業後、足場職人の道へ。1年間働き、その後19歳で塗装業へ転職。水島の塗装会社に勤めた後、建築塗装を学ぶため、松岡塗装(株)へ転職。20年キャリアを積み、現在三代目取締役社長を務める。2009年には第22回全国建築塗装技能競技大会で3位(岡山県知事賞)を受賞。

Pickup NAKASHIMA SHOKAI

みんなに優しい塗り壁材「エターナルアース」

中島商会の主力塗り壁材「エターナルアース」。耐久性の低い水性アクリル樹脂系の原材料は一切使用しておらず、徹底的に自然素材にこだわった塗料。エターナルアースには珪藻土系内装材「エターナルアース・テラ」、漆喰系内装材「エターナルアース・ソフトしっくい」、漆喰系外装材「エターナルアース・EXテリア」の3種類がある。テラの主成分は未焼成の珪藻土を含む石灰石(炭酸カルシウム)、ソフトしっくい、EXテリアの主成分は消石灰。そして塗装時の優しい風合い、色の美しさ、カラーバリエーションの多さも支持される理由のひとつ。快適で安全な暮らしを天然素材の塗料から始めてみませんか?

◎中島商会
岡山市北区柳町2-2-23 / TEL.086-232-2711 www.nakashima-shokai.co.jp

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