元プロバスケットボール選手、納谷幸二さんの 生き方を象る特別なタイムピース。
現役時代に育んだ創造力で、次なる時代をリードする選手を育てる。
「岡山に来たのは、現役を引退した同年の2008年。常に挑戦、常に前進と自分を追い立ててきた私にとって、まったく縁のない土地でのゼロからのスタートは、楽しみでしかありませんでした」。
現役引退後すぐに監督へ就任した納谷さん。はじめはコートの中と外という立場の違いに戸惑い色々な指導法を模索した。そんな中、アイシン時代の監督から声が掛かり2012〜13年は岡山で指導しながら全日本A代表のアシスタントコーチも務めた。岡山と東京を行ったりきたりの生活を2年間経験し、幅広い年齢の選手を指導する中で、自身のコーチング哲学が徐々に形成された。
「指導者として大事にしているのは、ニュートラルであること。常にフラットな状態で選手一人ひとりを見るよう心掛けています。私が目標にしているのは、言われたことだけを貫徹する選手じゃなく、自分で考え創造できる選手を育てること。いくら監督の頭の中で完璧な戦略が描けても、試合中に逐一監督の声を聞けるわけじゃない。バスケの試合では、3秒あれば点が取れます。一瞬の局面を見逃さず、プレイヤーそれぞれがその局面に反応して発想力を発揮できる。いわばオールラウンダーの選手を育てたい」。
目指すのは、ポジションレスのバスケ。5人がどの役割もこなせることを目標に、普段の練習から全てのポジションの役割を繰り返し伝えていると言う。
「とても難しいことだと思います。でも私としては、どんな場面でも挑戦し、創造できる人になって欲しい。この経験はバスケだけじゃなくどんなことをしていても自分の生きる力になると思うから」。
自分が育てた選手達を全国で活躍させたい。どんなことをしていても挑戦を続け、勝ちにいける大人になって欲しい。自分自身も、向上心は生涯持ち続けると話す納谷さん。未開の地。新たな挑戦。未知の経験。そんな足が竦みそうなワードをポジティブに捉える彼が選び腕に着けるのは、パネライ・ルミノール・マリーナ。
「私は身長も高くがっしりしているので、華奢な時計だと少し頼りなく感じる。かといってただ頑丈な時計も色気に欠ける。この時計はケースサイズ44ミリと大きめですが、シックなデザインで品よく存在感があり、着る服を選びません。若い頃は服もアクセサリーも色々楽しみたいからあれこれ着けていたけど、年齢を重ねるごとに引き算のファッションを楽しむように気持ちがシフトしてきました。ベーシックなスタイリングを好む今の私にとって、この時計は最良の1本です」。
時計はファッションであり、人生の一部でもある。そう話す納谷さんの真っ直ぐな眼差しの向こうには、この先の壮大なビジョンと飽くなき挑戦の姿が見えた。
PANERAI
LUMINOR MARINA 44mm
パネライのアイコン的モデルである「ルミノール」。 しっかりとした重厚感がありながらも、クラシックな ネイビーカラーが落ち着いた印象を与えてくれる。
Ref: PAM01313
ケース径 44mm /自動巻き(3日間巻き)/ ステンレススチールケース
¥1,091,200(税込)
PLOFILE
◎なや こうじ/1973年8月25日、埼玉県出身。中学生からバスケットボールを始め、北陸高校、拓殖大学を経て1996年にトヨタ自動車に入社。バスケットボール日本代表選手として活躍。2005年にプロバスケットボールチーム、アイシンシーホース三河(現:シーホース三河)へ移籍し、2008年に現役を引退と同時に岡山商科大学、同附属高校の男子バスケットボール部監督に就任。2012-13年はバスケ日本A代表のアシスタントコーチも兼任し、現在に至る。