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T-SHIRT&ME Vol.4_MASAFUMI AOYAMA
13 November 2022
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Vol.4

MASAFUMI AOYAMA

Hikiryomon CEO _ Bizen city
Age.35

価値観を共有できるもの。

岡山のお茶を広く知らしめた立役者、 「引両紋」代表取締役の青山さんは
知る人ぞ知るTシャツ大好き青年。
およそ1,200枚のコレクションの中には マニア垂涎のお宝も数多く存在するが、
高騰する市場価格に興味はない。 あるのはヴィンテージTシャツ愛だけだ。

PHOTOS BY. Shinichiro Uchida(SUPC)


人とつながるための「コミュニケーションツール」。

「岡山茶界のパイオニア」である青山さんが、Tシャツに魅せられたのは今から7〜8年前に遡る。「クロムハーツのライダーズジャケットをものすごくがんばって手に入れました。そうなると、中に着るTシャツもいいものがほしくなるけど、クロムハーツで揃えようとしたらかなり高価でとても手に入るものではない。ちょうど当時、ガンズ・アンド・ローゼズやローリング・ストーンズなどとコラボシリーズを発表してた時期で、じゃあ元ネタのミュージシャンのものでいいじゃないかと思って、元ネタに走るようになったんです」。
90年代のアメカジは、元ネタを無断で模した「ブートレグ」が多く出回っている。
「元ネタが市場に無いならつくっちゃえ、みたいな背景が面白い。それが古着ブームの再興でプレミアムがついたりしてるけど、元々が偽物だから違法コピー品もかなり多いんです。僕自身も何度も騙されましたしね」。
青山さんのコレクションの中には数十万の価値があるTシャツも多いが、投資のように考え目利きして購入することはない。
「子どもの頃からファッションや周辺のカルチャーへの興味があって、8歳の誕生日にねだったのがエアマックス。裏原で服を買うためにめちゃめちゃバイトしてました」。
彼にとってのTシャツの魅力は「コミュニケーションツール」であること。
「相手の好きなものを、次回お会いするときに着ていくとそれだけで話が弾むし、仲良くなれる。僕にとっては、同じ興味や価値観を共有できる便利なアイテムでもあるんです」。

約1200枚を保有するようになった今でも購入は続けているが、一方で販売もするようになった。「『売ってほしい』という声も届くようになって。着るために買ったものだから、着なくなったら流通も考えないと。そうやって自分が良いと思ったモノの価値観を共有できるのは楽しいですね」。


(紹介したTシャツについて)
◯着てるカート・コバーンのTシャツは、6年前にネットオークションで検索して手に入れました。1万円くらいだったかな、 ユーロ版の正規オフィシャルグッズです。音楽つながりのものが多いのは僕のTシャツ道のルーツに起因しています。ちなみに現在持ってる中で入手時に払った額で最高額だったのはニルヴァーナの「Heart-Shaped Box」で、当時8万円で購入したもの。◯HIPHOPグループ「ウータンクラン」の黒Tシャツは当時の雑誌の写真なんかを安価なボディにプリントをしたブートレグです。90年代のHIPHOPのグループがプリントされたものを通称「RAP-T」といい、黒のボディに鮮やかな発色のプリントがしてあるのが特徴です。当時は露店で3ドル程度で販売されていましたが今ではかなり高額な商品です。4年くらい前に古着屋のオーナーに無理を言って譲ってもらいました。◯「STUSSY」のTシャツも一種のブートですね。「OLD GUCCI」のトランプに使用されたジョーカーをバックデザインにでかでかと入れたもの。実はパロディとかオマージュものって裏話が面白くて、興味深いので結構好きなんですよね。「STUSSY」はタグで年代がわかることが有名ですが、これは1980年代、黒タグ(初期)のものです。◯「Supreme」も、激レアと言われています。アメリカの人気ドラマ『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア(原題:The Sopranos)』にインスピレーションを得てデザインされたもので、「r」が銃のモチーフに変えられているのが特徴です。


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青山 雅史
Hikiryomon CEO  / Age.35

◯1987年5月、岡山県備前市生まれ。株式会社引両紋代表取締役。 茶摘みをしていた祖母の影響で日本茶に興味を持つ。本格的に学ぶため、お茶の製造、販売の経験を経て、22歳で株式会社引両紋を起業。お茶のブランド展開においても、当初百貨店を中心に販売をしていたが、「岡山県産のお茶が岡山県内で消費される文化」を目指して、スーパーや量販店での販売、さらには病院や介護施設での提供に拡大し、裾野を着実に拡げている。 現在もなお「岡山県産のお茶が岡山県内で消費される文化」を目指して国内外に向けて精力的にアプローチを進めている。最近では尾道にある「ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道」ともコラボレーションをして、「岡山県産のお茶が岡山県産のお茶として消費される文化」の取り組みもスタートした。

http://www.hikiryomon.jp/


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