大切なことを教えてくれるタイムピース
社会人になる前に両親が贈ってくれたIWCのMARK XVIは人生を共にしてきた相棒。
捨てられない(笑)のは当然ですが、他の時計に浮気したこともないほど気に入っています。
「岡山を離れて十数年。いつも左腕にはIWCのMARK XVIがいます。大学卒業の時に両親が地元の老舗時計店トミヤで選んで贈ってくれた時計です。名作であるMARK XVの後に登場した、2000年代最初のマークシリーズ。社会人になって以来、仕事時における自分の身だしなみに欠かせない存在です。トリートの責任者として、ブライダルにおけるメンズファッションに長年携わってきた自分が伝えたいのは“お洒落”と“身だしなみ”の違い。お洒落は自分のため、身だしなみは相手のためにと差別化して考えています。日本人は本当のフォーマルを知らない人が多い。蝶ネクタイのひとつをとっても、巻き心地や見た目の雰囲気にまで手巻きの良さがあります。年2回、イタリア・フィレンツェで開催されるPITTI UOMOや国内の実力派テーラーとのコミュニケーションから学んだことをもっと伝えていきたいし、装いの大切なことを蔑ろにしてしまいがちなブライダル業界の慣習を変えていきたいですね。来年からは三浦知良さんが愛用することでも知られる東京都港区にあるテーラー“サルトリア チッチオ”と開発したタキシードの新しいラインをスタートしますが、全国で開催予定のオーダー会でも、本物の身だしなみとは何かを伝えていきたいと思っています。岡山県は知る人ぞ知る繊維の街。いずれは郷土のファクトリーとも商品開発をしたいです」。
○磯島 貴史 (株式会社トリート 統括マネージャー/株式会社ティアラ 取締役)
岡山県出身。大学卒業後、アニヴェルセル株式会社に入社。プロデューサー山城葉子との出会いをきっかけに2012年株式会社トリートに入社。 神戸、名古屋、東京、京都各店のマネージャーを歴任後2018年に統括マーネージャーに就任。PITTI UOMOなどでのメンズ商品バイイングやブランドとの 商品開発、店舗管理などを行なっている。来年には新規ブランドをローンチ予定。岡山県のブライダルプロデュース会社 株式会社ティアラの取締役も兼任。
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