桜から藍へ。ル ラボの旅する店舗が倉敷に停車

この春、岡山の桜並木に現れた「Le Labo on Wheels」が、夏の倉敷にやって来た。
グラース生まれ、ニューヨーク育ちのスローパフューマリー「ル ラボ」が展開する移動式ポップアップトラック「Le Labo on Wheels」。一台のトラックにル ラボの世界観を積み込み、季節や土地の空気に寄り添いながら各地を巡り、旅をする店舗だ。



今回の停車地は、倉敷アイビースクエア。美観地区にもほど近く、赤煉瓦の建物と蔦の緑が印象的なこの場所に、ル ラボのヴィンテージトラックが姿を現した。
春の岡山が桜の記憶と結びついていたなら、夏の倉敷で浮かび上がるのは、藍の色だ。今回のLe Labo on Wheels KURASHIKIでは、その土地性と響き合う特別なキャンドル「CYPRÈS 21 INDIGO」が、全国展開に先がけて登場している。
藍のまちに停車する理由
倉敷は、観光地としての美しさだけで語り切れない街だ。
白壁の町並み、民藝、工芸、テキスタイル、そして児島をはじめとするデニムの文化。街の奥には、素材と向き合い、手を動かし、時間をかけてものをつくってきた人々の記憶がある。
倉敷アイビースクエアもまた、その文脈の中にある。かつての紡績工場の面影を残す空間に停車するル ラボの移動式ラボ(店)。手作業で香りを調合し、一つひとつの製品に場所と時間を刻むル ラボの姿勢と、倉敷に息づくものづくりの気配は、自然に重なり合う。
岡山城近くの桜並木とは異なる、もうひとつの岡山。倉敷でのLe Labo on Wheelsは、この土地に流れるクラフトの感覚を、香りを通して改めて感じさせてくれる。
CYPRÈS 21 INDIGO——静かな青をまとったキャンドル
各地を巡るLe Labo on Wheelsの中でも、倉敷での停車には明確な焦点がある。特別なキャンドル「CYPRÈS 21 INDIGO」の先行販売だ。

日本で古くから受け継がれてきた藍染の技法からインスピレーションを得たこのキャンドルは、深い藍色のガラス容器と、インディゴのグラデーションがあしらわれた特別なラベルが印象的。色数を抑えたル ラボの世界の中に、静かな青が差し込む。その佇まいは、倉敷の町に流れるテキスタイルの記憶や、インディゴをめぐる文化とも呼応している。
香りの中心となるCYPRÈS 21は、サイプレスの明るく樹脂のような香りを軸に、ジュニパー、クローブ、スターアニスのスパイシーな気配、インセンスの温かさ、パチュリの余韻が重なり合う。森の奥にある静かな隠れ家のように、日常のざわめきから少し距離を置かせてくれる香りだ。2026年1月に世界同時発売後に一瞬で完売したことで、ル ラボでも珍しく再生産をすることになり、その発売開始という意味も重なる。
藍の深さ、受け継がれてきた職人技、そして手仕事への敬意。CYPRÈS 21 INDIGOは、倉敷という土地で出会うことで、その物語をより鮮やかに響かせている。
なお、CYPRÈS 21 INDIGOは特別仕様のため、ラベルのパーソナライゼーションは対象外となる。
倉敷の記憶を刻むパーソナライゼーション
ル ラボの体験を特別なものにしているのが、ラベルのパーソナライゼーションサービスだ。
対象となるフレグランスやキャンドルでは、購入した場所、日付、好みのメッセージをラベルに刻むことができる。Le Labo on Wheels KURASHIKIで選んだ香りには、倉敷という停車地の記憶が残る。





香りそのものは同じでも、どこで出会ったかによって、その意味は少し変わる。アイビースクエアの赤煉瓦、蔦の緑、夏の湿度、美観地区を歩いた後の余韻。そうした時間が、ラベルに刻まれた文字とともに、自分だけの記念品のように残っていく。
完成された藍色のCYPRÈS 21 INDIGOを手に取るのもいい。あるいは、フレグランスに自分だけのメッセージを添えて、倉敷での出会いとして持ち帰るのもいい。
香りを、記憶に変える。ル ラボが大切にしてきたその体験は、この場所でも静かに息づいている。





プレビューレセプション
オープンに先がけて、関係者を招いたプレビューが開催された。
夏の倉敷に寄り添う、よりリラックスしたムードに。倉敷アイビースクエアの一角に停車したLe Labo on Wheelsのトラックは、赤煉瓦や蔦の緑と重なりながら、まるで以前からそこにあった小さなラボのように風景に溶け込んでいた。











会場では、来場者たちがトラックの内外を行き来しながら香りを試し、CYPRÈS 21 INDIGOの深い藍色に目を留め、夏の夕暮れの中でゆるやかに会話を交わしていた。香り、藍、クラフト、そして土地に根づく人々が、ひとつの場所で静かに重なり合う時間。倉敷という停車地の意味を、さりげなく印象づける時間となった。
藍色の余韻を持ち帰る

春の岡山では、桜の記憶とともに香りを楽しんだ人も多いだろう。今度の舞台は、夏の倉敷だ。
眩しい夏の光に佇む藍色。これまでの停車地と違うのはここ倉敷でのみ掛かる、涼やかなグラデーションの藍染の暖簾だ。蔦の緑、赤煉瓦、白壁の町並み、そして藍の青。季節も、風景も、街の匂いも違う。同じLe Labo on Wheelsであっても、倉敷で生まれる体験は、春の岡山とはまったく別のものになる。
香りは、場所を記憶する。

フレグランスとキャンドルのラベルに刻まれる倉敷の名。深い藍色をまとったCYPRÈS 21 INDIGO。アイビースクエアを歩いた記憶と、トラックの中で香りを選んだ時間。いつか別の街でその香りに触れたとき、倉敷の夏、アイビースクエアの蔦、藍色の余韻が、ふと立ち上がるかもしれない。
Le Labo on Wheels KURASHIKIは、2026年8月30日まで。倉敷という土地で、ル ラボの旅する店舗がどんな記憶を残すのか。ぜひその場で体験してほしい。
Le Labo on Wheels KURASHIKI
日程:2026年8月6日(木)〜8月30日(日)
営業時間:10:00〜19:00
住所:岡山県倉敷市本町7-2 倉敷アイビースクエア内
※営業時間は変更となる場合があります。
※CYPRÈS 21 INDIGOは特別仕様のため、ラベルのパーソナライゼーション対象外です。