INTERVIEW
CONNECTED TO KOJIMA土井地博(ビームス)
10 January 2019
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文化渡来発展型の好例

Q1_ デニムを着こなすマイルールは?

最近はジャストサイズで穿くことが多いですね。ロールアップしたり、革靴を合わせたり、いろんなアレンジで気に入った一本の穿き方を工夫しています。

Q2_ビームスの海外展開の今後は?

2014年にパリの百貨店「ル・ボンマルシェ・リヴ・ゴーシュ」で開催された日本をテーマにした企画展での評価が現在の好調に繋がっているように思います。2016年にオープンしたビームス ジャパンのコンセプトにも繋がりますが、トレンドやブランドを発信するということよりも、ドメスティックという言葉でひとくくりにされてきたメイド・イン・ジャパンを再考する必要がある。日本をブランディングするというテーマのもと、国内外でいろんな企画を進めています。

Q3_児島と何か企画する可能性は?

仕事柄、サンフランシスコのリーバイスなど世界中のファクトリーを巡っていますが、児島は縫製や加工における独自の深みを感じさせる稀有な産地。現在も製品の一部を生産していますが、本場アメリカを含めて海外からの評価が非常に高い。商品企画やコラボレーションも含めて今後はより関わりが深くなるかもしれません。やはり、生産の現場を肌で感じることで、そこで作られているものへの見つめ方が変わります。ビームスではバイヤーやPR、販売スタッフも含めてブランドの本場、生産の現場に足を運ぶよう奨励しています。

Q4_日本のブランディングとは?

児島のデニムやスウェットのループウィラーなど、ある国で生まれたものが他の国に伝わり、そこで産業や独自の技術に発展を遂げるというケースは日本に限らず世界中に散見されます。その中でも日本人が手がける仕事はジャンルを問わず、どれも圧倒的にクオリティの面で秀でているものが多い。私も海外でいいなと思う美術品や工芸品を見つけて調べてみると、実はメイド・イン・ジャパンだったということがよくあります。伝統的なものも含めて、日本人がまだ知らないそうした素晴らしいモノやコトを見つけ出し、ビームスのクリエイティブで世界に発信することが、日本のブランディングに繋がると考えています。

○土井地博/ビームス コミュニケーションディレクター
島根県出身。大阪のショップスタッフを経て、メンズPR担当として上京。PR業務を行いつつビームスが実施する各コラボレーション事業やイベントの窓口として担当。洋服だけではなく周年事業やFUJI ROCK FESTIVALをはじめとした音楽やアートイベント等を手掛ける中心人物として長年業務を行っている。現在はビームス グループ全体の宣伝・販促を統括するディレクターでもあり、社内外における「ビームスの何でも屋さん」というネーミングを持つ仕掛人。

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