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SETOUCHI REP_赤田運輸産業
22 October 2020
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「真実の行動」「確実な仕事」「充実した人生」の3つの「実」を実らせる、三実一体経営。 「メタル便」などニッチなニーズを満たす事業で、日本と世界のHUBを目指す。

トラックは大小含め25台、従業員は30名あまりと決して大企業ではないが、物流業界の次代を担う雄として注目が高まっている赤田運輸産業。創業60年を迎えようとしている今、30代の若き三代目・赤田健氏が代表取締役に就任。事業拡大と組織充実の両立を目指し、新たな挑戦が始まった。

「長尺物や異型物の小口配送に困っている」。2013年に社長が始めた「エクスプレス119便事業」は、顧客の声から生まれたものだった。「トラック1台を1社が借り切る」が常の業態で別種積荷の混載がタブーだった当時、異型物の小口配送を実現するには大赤字を覚悟するしかなかった。そこを顧客のため「なんとかしたい」という一心で他の顧客からのニーズを掘り起こし、混載便事業を始めたのだが、地方の中小企業では事業として成立させるのは困難だった。その時出会ったのが、異形貨物のプラットフォームを全国に展開する「メタル便」。関西の拠点を担う企業とのご縁で、中国四国地域でのサービス展開に取り組むこととなる。それが現在、同社の事業割合の40%にまで成長したのだ。顧客ニーズを満たしながら、全国展開のスケールメリットを享受できることになった。そして事業の長期安定が見込まれた2017年5月、新社屋を建築。美しい社屋は従業員たちの誇りを表すシンボルともなっている。

「すべて従業員のため」と話す赤田社長。事業を成功させ、従業員に還元することが第一で、地域貢献や業界の未来といったファクターはその後のマクロ的目的として目指すものだという認識だ。只々「会社を良くしたい」との思いで、「真実の行動をとろう・確実な仕事をしよう・充実した人生を生きよう」の《三実一体》を目指している。全員がリーダーとなる《数珠つなぎ組織》など従業員から意見を採り入れ、様々な組織構築の施策を導入するうち、一人ひとりの意識が変化。会社のことを自分ごととして考えられるようになり、主体性とともに生産性までも格段に高まった。その他にも、コロナ禍で不便を強いられている高齢者のための配達サービス「アカハイ!」など、高齢化が進む地域への福祉サービス事業も展開。一方で生産性の低い事業からの撤退は即決するなど、機を見るに敏な企業体制が垣間見える。「変化に《対応》しているようでは遅い」と、常に先を読むことを意識。そうした気概が事業の成功と組織の結束力を生み出している元となっているのだろう。  

ミッションとして掲げる中国四国地域を束ねるHUB(連結部)としての成長のため、社内体制だけでなくエリアの隙間を埋めるパートナー企業との連携もさらに強化。新たな価値を生む物流交通網を目指し、仲間との絆を強く結んでいく。


〇(株)赤田運輸産業
笠岡市港町1番地14 TEL.0865-66-3377 http://akadatransport.co.jp

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