自由と反抗、そして愛と平和。
1960年代、デニムは若者文化の象徴だった。
そんな時代の中、1962年に日本初のレディースジーンズメーカーとして誕生したベティスミス。
女の子のための一本から始まったものづくりを、ジャパンデニムを代表する老舗ブランドへと進化させてきた、「立役者」たちのショートインタビュー。

大島社長とともに、歴史と時代背景を受け継ぎながら 現在のベティスミスをかたちづくってきたキーパーソンたち。
それぞれが語る、ブランドへの想いと仕事のやりがい。
4BACKBONE
ベティスミス、四人の屋台骨
経年美をもつヴィンテージデザイン、 手の営みを感じるクラフト、未来のためのアップサイクル
File no. 01

大島 康弘さん
株式会社ベティスミス 代表取締役社長
「全部やる」その姿勢が、会社のしなやかさを つくってきた。
現場から経営まで、日々の業務を「全部やる」と語る社長。縫製のような専門領域は職人に委ねつつも、バックヤードや人手の足りない現場に大島社長自らが自然と入っていく。「気づいたら、いろんな仕事が集まってくるんです(笑)」。国内外を行き来し、多くの人と出会うこともこの仕事の大きな魅力だという。ベティスミスの強みとして挙げるのは、「こだわりすぎない」柔軟さ。良いものづくりを前提にしながらも、一つのやり方に縛られず時代や流れに応じて変化してきた。新しい挑戦にも自然体で向き合い、「面白そう」という感覚を大切にする。その空気が、ベティスミスのしなやかなものづくりを支えている。
File no. 02

山本 レイさん
株式会社ベティスミス 工場長 /入社歴 16年
下は10代から80代まで。 世代を跨ぐ風通しの良さが次のアイデアを連れてくる。
企画職として入社し、現在は工場長として現場の指導や生産管理を担う山本さん。企画時代の経験を活かし、今も仕様書作成やパターンづくりに関わりながら企画と現場をつなぐ役割を担う。「ベティには、垣根を感じさせない風通しの良さがあります。私自身、現場を見ながら企画にも関われるのが楽しいです」。自分たちが考えた商品が形になり、お客様に選ばれる瞬間。若いスタッフが技術を身につけ、成長していく姿。そんな喜びを日々感じている。誰もが提案できる自由な風土の中で現場発のアイデアが商品化されることも多く、人との距離の近さこそが、ベティスミスの他にはない魅力だという。
File no. 03

上東 未樹さん
株式会社ベティスミス 企画 /入社歴 15年
「これいいね」 「こういうの欲しかった」 その声が、次の一着になる。
専門学校卒業後、新卒で入社し15年。レディース商品の企画を中心に、店舗での販売や卸営業、展示会の対応まで幅広く活躍している上東さん。「もともと何でもやってみたいタイプなんで、今の働き方はすごく自分に合ってるんです」。店頭に立ち、お客様のリアルな声を直接聞ける環境は自身にとって大きな強みだという。「これかわいい」「こういうのが欲しかった」そんな何気ない一言が、次の企画につながっていく。企画・営業・販売と多様な業務に関わる中で、出会う人もさまざま。日々の出会いと経験の積み重ねが視野を広げ、自分自身で成長を実感できることが、仕事のやりがいになっている。
File no. 04

西田 草介さん
株式会社ベティスミス 広報室長 ジーンズミュージアム主席学芸員 /入社歴 16年
「どうすればもっと面白くなる?」その問いから、次の仕掛けが生まれる。
東京の広告制作会社を経て入社し、16年。グラフィックデザインから広報、PR、WebやSNS運用まで幅広く担う西田さんは、自らを「なんでも屋さん」と笑う。「デザインだけじゃなくて、企画のネタや仕組みをみんなで考える時間が一番楽しいです」。商品を〈体験〉へと広げる取り組みや、スタッフのアイデアをどう形にするか。そのプロセスにこそ面白さがあるという。県内外から訪れた人たちが楽しそうに店舗で過ごす姿を見る瞬間も、大きなやりがいのひとつ。ジーンズづくり体験やオーダー、子どもやペット向け商品まで多様な楽しみ方を提案できる懐の深さが、ベティスミスの魅力をカタチづくっている。