INTERVIEW
CONNECTED TO KOJIMA小木 “Poggy” 基史(UNITED ARROWS & SONS)
10 January 2019
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児島って、世界的アスリートのような境遇にいる

Q1_ UNITED ARROWS & SONSでは刺し子を使ったものやヴィンテージライクなデニムアイテムを児島で加工されており、POGGYさんも実際に加工場を訪れていますがそのときの印象は?

国柄によってデニムの表情や風合いは異なりますが、特に児島の職人の方はヴィンテージについて知識が豊富だと感じました。私たちが提供するのは、本物と呼ばれるデニムの再現やマニアックに掘り下げたものではなく、あくまでファッションとしてクオリティが高く、こだわっているもの。そういったスタンスまで理解してくれています。

Q2_児島の海外での評価は?

2000年代初頭から、アメリカよりもアメリカらしいモノづくりができる場所があると世界が注目したのが児島で、眼鏡の鯖江と並んで日本を代表する突出した産地だと思います。しかし、中国をはじめとした海外の成長も凄まじいものがあります。いわば、児島は世界的アスリートのような境遇に立っている。同じファッションの世界で切磋琢磨する私たちも、負けてはいられないですね。

Q3_デニムの選び方は?

ボロボロに破れて汚れたデニムが好きで、これに合うかどうかで服や車、身の回りのものも選ぶようにしています。それが私自身のスタイルにもつながっている気がしますね。着飾ることは誰でもできますが、大事なのはその人の人生にフィットしているかどうか。メンズのファッションは半年ごとの流行を楽しむのではなく、恒久的なスタイルを手に入れるためのものだと考えています。ファッションはお金で買えるかもしれませんが、スタイルはお金では買えない。デニムはそうしたスタイルを構築する上でも、自分にとってキーとなるアイテムです。

Q4_昔と今で変わったことは?

若い頃はデニムも含めてヨーロッパや海外のブランドが好きでしたが、いまは日本のブランドを身につけて海外にいけることが嬉しいですね。カバンならポーターとか、自信を持って海外に紹介できるものがたくさんあるのは、日本人として本当に誇らしいことだと思います。

○小木 “Poggy” 基史
北海道出身。1997年、札幌の服飾学校を卒業後、ユナイテッドアローズに入社。2010年に「UNITED ARROWS & SONS」を立ち上げ、ディレクターに就任。「ユナイテッドアローズ原宿本店」のディレクターも兼任する。世界中を飛び回る中、ドレスとストリートを自在に行き来するスタイルが注目を集め、ストリートスナップの常連となる。2017年、UNITED ARROWSブランドの顔としてアメリカGQ誌のBest New Men’s Designerを受賞。

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